利用者さん日記~推しのチカラ~

利用者さん日記~推しのチカラ~

好きな歌手、好きな俳優、好きなアニメのキャラ、皆さんにも一人くらいいるのではないのでしょうか?俗に言う「推し」というものは、自身の生活を彩り、また生きる活力を与えてくれる存在です。利用者さんの中にも推しによって人生が変わったと公言されている方がいます。今回はそんな利用者さんの過去を振り返り、どのように人生が変わり、又どんな日々を送っているのかをご紹介したいと思います。

Rさんは消極的な性格で、作業所でも数人としか会話を交わさない、又自ら会話を発信する事もありませんでした。その為、支援員もRさんの表情や気持ちを汲み取る事に苦戦していた時期もありました。しかしRさんの唯一のコミュニケーションツールはアニメとアイドルの話でした。子供の時からテレビの前で張り付く程のアニメ好きで、知らないアニメはないと言っても過言ではないくらい。またキラキラのアイドルもRさんにとって特別な存在で、自分には持っていない物を持っている、どこか憧れや母性みたいな感覚があるのだと思います。そんなRさん。実はアニメやアイドルの話をしなくなった時期があります。「いい歳してこんなん好きになってたら恥ずかしいよなぁ。」とボソっと言っていた時もありました。しかしそんな弱気な発言の背景にはしっかりと理由がありました。

ある時Rさんには姪が出来て、その姪と同じ屋根の下で生活をする日々が始まりました。生活を共にする中でRさんの中で母性が生まれ、その反動から姪には恥ずかしい姿を見せたくないという思いが芽生えたのだと思います。しかしそんな思いを抱く事は誰にでもあるもので恥ずかしい事でもありません。そんなRさんに支援員が「自分が好きなものを無理に止めなくても良いんじゃない?むしろ好きである事に自信を持った方が素敵やで!」と伝えました。そんな言葉にRさんはふと肩の力が抜けたようでした。推しによって自分らしさを出せる、そんな個性を自分で押し潰す必要性はない、またそんな姿を姪に見せる方がよっぽど恥ずかしい、そう感じたのだと思います。そこからRさんの人生は大きく前進しました。

消極的だった性格も今では自ら思いを伝えられるように。また推しのお陰で手に入れた力は自分自身を愛する力にも変わりました。そんな姿を見て育った姪も、今では叔母と同じ推しに!嬉しくもあり、でも少しライバルなような関係性でもあり!?ですが仲良く同担(同じ推しの事)として推し活を楽しんでいるようです。

今回は「推しのチカラ」というタイトルから、推しを愛すると同様に、どんな自分も愛する事が必要であり、またそれが素晴らしい事であるという事を皆様に伝えさせていただきました。

また更新しますね◎◎