一筆申シ候

一筆申シ候

大阪関西万博が華やかに開幕しました。

万博の持つ意義は非常に重要で、自国の紹介をする事で、より国際理解の深化を図り経済活性化に繋がります。また企業等の研究成果の発表をする事により世界中に情報発信されます。そこでは自分たちの知らない世界をつぶさに見られ、刺激を受け、未来の夢の懸け橋となる事でしょう。そして将来SDGsの達成が成され、より良い生活が待っていると考えさせられる場となり得るからです。

1867年(慶応3年)に日本が初めて参加したパリ万博では薩摩藩と佐賀藩が将軍徳川慶喜には内緒で焼き物を展示しました。そこで好評を得たのを知って幕府が遅れをとったと渋沢栄一を派遣した経緯もあります。侍達は欧州の機械文明に度肝を抜かれたと言われています。そのパリ万博から103年後の1970年、今から55年前の高度成長期の真っただ中で自国開催されたのが大阪万博でした。テーマは「人類と進歩の調和」でした。当時中学生だった小生はアメリカ館でアポロ11号が持ち帰った月の石を見るのに1時間30分並び、実際見られたのは3~5秒間でした。河原の石と何ら変わらない印象を受けました。その時点で凡人である事を証明されたわけでもあります。世間でいう偉人とはそのような状況でも刺激を受け、何かをひらめき、目標を持って研究して今回の万博に参加されているかもしれません。“Why”は人を成長させるワードです。未来ある青少年諸君。一人でも多く度肝を抜かれん事を願ってやみません。