利用者さん日記~これまでとこれから~

利用者さん日記~これまでとこれから~

今回は“利用者さん日記”と題し、利用者さん達が日々どのような生活をしているか、又当法人の利用を通じてどのような変化があるかを投稿していこうと思います。そして利用者さん達の記録と共に職員や世話人の感じた事も一緒に共有出来ればと思っています。“利用者さん日記”はシリーズ化して定期的に投稿していきたいと思いますので今後の投稿も是非チェックしてみて下さいね( ◠‿◠ )

~これまでとこれから~
今から13年前にAさんは当法人の作業所に通所する事になりました。過去にも別の作業所に通所されていた経験がありましたが、ご家庭の都合により長年ご自宅で過ごされていました。

あるご縁で当法人の作業所に通所する事になったのですが、人と共有するといった事を長年した事がなかったAさんにとっては戸惑いばかりの日々でした。決められたルールの中で日々の生活を他人と過ごしていく事はどんな人でも簡単な事ではありません。そんな反動から暴言や自己中心的な行動が目立ち、支援する職員も仲間となった他の利用者さん達も困惑する日々でした。

職員間で何度も会議を重ね、まずはAさんにとって作業所は安心出来る場所、必要とされる場所と感じてもらう事が大切だと思い、作業時以外でのコミュニケーションを深く取る事にしました。どんな事に興味があるのか、どんな事が苦手なのか、時間を掛けてAさんの事を沢山知っていきました。

するとAさんにも少しずつ変化が見られました。今までは自ら興味を示さなかった事に目を向けたり、周りの人達に対しての配慮があったり、間違いなくAさんの中で作業所が必要な存在になっている事を確信しました。周りの利用者さん達も変わっていくAさんの姿に感心し、Aさんは大事な仲間なのだと認識し、自然と関係性も濃いものとなっていきました。

今では当法人にとって必要不可欠な存在のAさん。誰よりも明るくポジティブでどんな時でも笑顔を絶やしません。自ら手を差し伸べ仲間を思いやる気持ちも誰にも負けません。そんな姿を見ていると職員も日々勉強になり、又清々しい気持ちになります。

Aさんから学んだ事は、「どんな人も居場所が必要だという事」、「そしてその中で自分らしくいれる事が大事だという事」。それらが組織の関係性を強くしていくものだと思います。

これからのAさんの活躍に目が離せませんね(^o^)/